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これまでの演奏会の紹介です。

250年の目覚め
バッハとともに 
リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバと
オルガン、チェンバロによるサマーコンサート

20000714チラシ

演奏者
リコーダー 中村 洋彦
ヴィオラ・ダ・ガンバ 坂本 利文
オルガン、チェンバロ 高田 富美

リハーサルより

日時
2000年7月14日(金) 7:00pm

場所
音楽の友ホール・新大阪
Tel.(06)6397-0333
地下鉄御堂筋線新大阪駅北改札口4号出口より徒歩7分SORA新大阪21 1F

プログラム

Johann Sebastian Bach (1685-1750)
J.S.バッハ
Sonate fuer Blockfloete und Basso continuo F-dur BWV1035
リコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調

Partita II c-moll BWV826
バルティータ 第2番 ハ短調

Sonata fuer Blockfoele und Cembalo d-moll BVW1014
リコーダーとチェンバロのためのソナタ 二短調

Sonata fuer Viola da gamba Nr.3 g-moll BWV1029
ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ第3番 ト短調

Choral Vorspiel "Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ" BWV639
コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」

Triosonata C-dur BWV530
(nach Sonata IV fuer Orgel G-Dur)
トリオソナタ ハ長調
(オルガンのためのソタナ 第6番 ト長調 より)

プロフィール
中村 洋彦/リコーダー
エリザベト音楽大学宗教音楽学科卒。第4回全日本リコーダーコンクールにおいて最優秀賞を受賞。1981年、82年、84年に渡欧、研鑚を積む。1987年第1回リコーダーリサイタルの成果に対して大阪文化祭奨励賞を受賞。リコーダーを花岡和生、フラウト・トラヴェルソを有田正広の各氏に師事。1993年より『笛の楽園』と題してリサイタルを開催。現在、相愛大学非常勤講師、16世紀セミナリオ・コンソート主宰、ダンスリー・ルネサンス合奏団所属。

坂本 利文/ヴィオラ・ダ・ガンバ
東京尚美音楽院ギター科卒。1974年ダンスリールネサンス合奏団に入団。1981年-1983年ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。ガンバをW.クイケン氏に師事。室内楽をD.フェールト氏に学ぶ。1986年ー1989年スウェーデンの公立古楽合奏団"ユースタッツ・ビーバレ"に所属しスウェーデン、デンマーク、ポーランド等で演奏活動を行う。1990年オルティスコンソートを創設、現在まで11回の定期コンサートを含む活動を行う。1993年SAKAMOTOファミリーコンソートでの活動を開始。現在、大阪音楽大学・相愛大学音楽学部古楽科非常勤講師。オルティスコンソート主宰。ダンスリールネサンス合奏団メンバー。

高田 富美/オルガン、チェンバロ
相愛女子大学音楽学部オルガン専攻卒業。その後、ドイツ・ヴェストファーレン州立教会音楽学校に留学。1993年以来、オルガンとその他の楽器・声楽による演奏会を「音楽の散歩道」シリーズで企画している。また、独奏、室内楽・合唱などとの共演等、演奏活動を続けている。奈良YMCA音楽院講師。日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。


250年の目覚め
バッハとともに

J.S.バッハの作品は、W.シュミーダーによる作品目録(BWV:Bach-Werke-Vergleichnis)により整理されています。宗教曲〔声楽曲〕(教会カンタータ、世俗カンタータ、モテト・ミサ・マニフィカート、受難曲とオラトリオ)がBWV500番台まで、BWV525番から器楽曲(オルガン、クラヴィーア、リュート)、そしてBWV1001番から室内楽、協奏曲、管弦楽曲、特殊作品の「フーガの技法」BWV1080番で終わっています。1985年にアメリカで一連のオルガンコラールが発見されたので、今はBWV1100番台までになっています。これらの多くの作品の半数が宗教曲(声楽曲)である事は、バッハの音楽が彼の深いキリスト教信仰を根底にしたものであり、またそれが音楽的創造活動の源となっている事は確かなものです。
バッハの宗教曲において、言葉は音の中に表現されています。歌詞の意味する思想・感情が似ていれば、必ず決まったリズム,そしてモチーフが繰り返されます。このようなバッハの音による言葉の表現は、器楽曲や室内楽曲の中にも見出す事ができます。今夜の前半最後に演奏する「リコーダーとチェンバロのためのソナタ ニ短調 BWV1014」(原曲は「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ1番 ロ短調」)の第1楽章の音型は、「マタイ受難曲」の第1部の終曲の合唱にでてくる内面的な苦悩を表す典型的な音型です。
また、踊るような歓喜を表わすリズム、そして和声による感覚的な表現、数による象徴〔3を神の数、4を人の数、10を律法(十戒)、12を教会、14はバッハの名前を数に換算(BACH:2+1+3+8=14)している〕が、楽譜に隠されていたりして、限りなく広く深い音楽に親しむには、限りない時間が必要なようです。
バッハに関する書籍には、宗教的な人間と同時に、教育熱心、とても頑固、名誉欲あり、金銭への執着等のエピソードが書かれており、そこからはまったく普通の人間的なバッハを知る事ができます。
今夜のプログラムは、バッハの一息にふれたようなものですが、私達は彼からの音言葉を少しでも多く受けとめたいと思います。

高田 富美

おすすめ書籍 磯山雅 『J.S.バッハ』 講談社現代新書

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