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これまでの演奏会の紹介です。

オルガン独奏と室内楽
バロックの輝き

演奏者
リコーダー 中村洋彦
バロックヴァイオリン 平井誠
オルガン 高田富美

日時
2002年 5月24日(金) 7:00pm

場所
宝塚ベガ・ホール
宝塚市清荒神1-2-18 Tel.0797-84-6192
阪急清荒神駅より徒歩1分

プログラム
Dietrich Buxtehude(1637-1707)
D.ブクステフーデ
Toccata in F BuxWV 157
トッカータ へ長調
Georg Boehm(1661-1733)
G.ベーム            
Choral "Vater unser im Himmelreich"
コラール「天にまします我らの父よ」
Johann Sebastian Bach(1685-1750)
J.S.バッハ
Concerto in d BWV 596
協奏曲 ニ短調
Toccata et Fuga in d (Dorisch)BWV 538
トッカータとフーガ ニ短調(ドリア調)
Georg Friedrich Haendel(1685-1759)
G.F. ヘンデル            
Triosonate in F Op.2-4 HWV389
トリオソナタ へ長調
Arcangelo Corelli(1653-1713)
A.コレルリ              
Sonate a Violino solo e Basso Continuo in e Op.5-8
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
Georg Philipp Telemann(1681-1767)
G.Ph.テレマン           
Methodische Sonate in a Op.13-3
メトーディッシュ・ソナタ イ短調
Johann Sebastian Bach(1685-1750)
J.S.バッハ             
Sonate V in F BWV529( Aus der sechs Orgel Sonaten)
ソナタ第5番 へ長調(6曲のオルガンソナタより)

プロフィール
中村 洋彦
/リコーダー
エリザベト音楽大学宗教音楽学科卒。第4回全日本リコーダーコンクールにおいて最優秀賞を受賞。1981年、82年、84年に渡欧、研鑚を積む。1987年第1回リコーダーリサイタルの成果に対して大阪文化祭奨励賞を受賞。リコーダーを花岡和生、フラウト・トラヴェルソを有田正広の各氏に師事。1993年より『笛の楽園』と題してリサイタルを開催。現在、相愛大学非常勤講師、16世紀セミナリオ・コンソート主宰、ダンスリー・ルネサンス合奏団所属。

平井 誠/バロックヴァイオリン
京都市立芸術大学音楽学部卒業。在学中よりテレマン室内管弦楽団に参加。主要メンバーとして国内外の演奏会に出演。1997年に20年在籍したテレマンを離れ、現在フリーの演奏家。古楽の分野でも時代に即した演奏をとバロックヴァイオリンを使っての演奏会を開き、意欲的に幅の広い活動を行っている。ヴァイオリンを古武滋野、岩淵竜太郎、ヘリー・ビンダー、ゲルハルト・ボッセ各氏に、バロック・ヴァイオリンをサイモン・スタンデージ氏に師事。

高田 富美/オルガン
相愛女子大学音楽学部オルガン専攻卒業。その後、ドイツ・ヴェストファーレン州立教会音楽学校に留学。1993年以来、オルガンとその他の楽器・声楽による演奏会を「音楽の散歩道」シリーズで企画している。また、独奏、室内楽・合唱などとの共演等、演奏活動を続けている。奈良YMCA音楽院講師。日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。

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バロックの輝き
バロック音楽を想定する時、私はいつもJ.S.バッハを中心に太陽系のような形で、彼に影響を及ぼした前世代と同時代に生きた音楽家達を思い浮かべてしまいます。
今夜のプログラムはバッハの作品と、彼と同時代に活躍した5人の音楽家の多彩な作品を、前半はオルガン曲で、後半をリコーダーとバロックヴァイオリンとのアンサンブルで演奏します。
バッハは生涯をドイツ国内で過ごしましたが、先人達のドイツ音楽だけでなく、イタリア、フランスの音楽を熱心に学び、彼の個性と共に独自の音楽を創りあげました。イタリアの影響を受けている北ドイツオルガン楽派のD.ブクステフーデのもとに20歳のバッハが演奏を聞くために訪ねて行き、フランス様式を取り入れてドイツオルガン音楽に貢献したG.ベームとは15歳の時に交流があったとされています。また、イタリアのA.コレルリの作品をオルガン曲に取り入れたり、プログラム3曲目の
協奏曲ニ短調の原曲はA.ヴィヴァルディの合奏協奏曲Op3−11で、イタリア音楽を編曲する事により、その作曲技法を学んでいます。同時代に生きながら出会う事がなかったG.F.ヘンデルは国際的な視野を持ちイタリア、イギリスで活躍し、その時代を自由に力強く生きぬいた音楽家です。そして当時、バッハやヘンデルをしのぐほどの人気があったのはG.Ph.テレマンですが、彼は初め法学を学び、教会オルガニストを経て音楽的才能を発揮し、優美さと生気あふれる着想で新たな時代の予感さえする作風によってその地位を築いています。
同時代に生きた、それぞれの音楽家の芸術的な個性は星のように光輝いています。
                                    田富美


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