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これまでの演奏会の紹介です。
リコーダー・リュートとオルガンによる
バロック音楽の輝き
演奏者
リコーダー 中村洋彦 アーチリュート 高本一郎 オルガン 高田富美
日時
2004年 10月22日(金) 7:00pm場所
秋篠音楽堂
奈良市西大寺東町2-4-1 ならファミリー6階 Tel. 0742-35-7070
近鉄奈良線西大寺駅より徒歩5分 地図
プログラム
Jan Pieterszoon Sweelinck(1562-1621)
J.P.スウェーリンクEcho Fantsia in d
エコーファンタジー 二調Variations sur "Onder een Linde groen"
「緑のぼだい樹の下」による変奏曲Jacob.van Eyck(1589/90-1657)
J.ファン.エイクAmarilli mia bella
アマリリ麗しJ.van Eyek - J.P.Sweelinck
J.ファン.エイク〜J.P.スウェーリンクMalle Sijmen
ばかなシモンCipriano de Rore(1516-1565)/Giovanni Battista Spadi(fl.early17C)
C.デ.ローレ/G.B.スパーディAncor che col partire
別れの時Giovanni Battista Fontana(?-1631?)
G.B.フォンタナSonata Seconda in D
ソナタ 第2番 二調Arcangelo Corelli(1653-1713)
A.コレッリSonata III g moll,op5 No,7
ソナタ第3番 ト短調 作品5の7Antonio Vivaldi(1678-1741)
A.ヴィヴァルディLute Concerto in D
リュート協奏曲 二長調Concerto II "La Notte"
協奏曲 第2番「夜」プロフィール
中村 洋彦/リコーダー
エリザベト音楽大学宗教音楽学科卒。第4回全日本リコーダーコンクールにおいて最優秀賞を受賞。1981年、82年、84年に渡欧、研鑚を積む。1987年第1回リコーダーリサイタルの成果に対して大阪文化祭奨励賞を受賞。リコーダーを花岡和生、フラウト・トラヴェルソを有田正広の各氏に師事。1993年より『笛の楽園』と題してリサイタルを開催。現在、相愛大学非常勤講師、ダンスリー・ルネサンス合奏団所属。高本 一郎/アーチリュート
幼少よりギターを始め「第3回読売ギターコンクール」銀賞など数々のコンクールに入賞。相愛大学音楽学部卒業後、フランス国立ストラスブール音楽院にて研鑽を積む。毎年、欧州各地の古楽音楽祭に参加し、2001年にはその演奏がフランス全土にTV中継された。ヨーロッパ・アジア各国での数多くのコンサートをはじめ、国内外の著名な音楽家との共演、CD録音、TV・ラジオ出演、CM音楽製作、オペラ・バレエ・演劇・狂言・朗読・講談の舞台に参加するなど多彩な演奏活動を展開しており、今秋にはスペインでのソロリサイタルを予定。「日本テレマン協会」ソリスト、「ダンスリー・ルネサンス」のリュート奏者。2001年1stソロアルバム『 le luth 〜 天使のアリア・風の舞曲』をリリース。リュートを今村泰典、H.Smith、E.Ferre、L.Contini の各氏、バロックギターを R.Lislevand 氏に師事。高田 富美/オルガン
相愛女子大学音楽学部オルガン専攻卒業。その後、ドイツ・ヴェストファーレン州立教会音楽学校に留学。1993年以来、オルガンとその他の楽器・声楽による演奏会を「音楽の散歩道」シリーズで企画している。また、独奏、室内楽・合唱などとの共演等、演奏活動を続けている。奈良YMCA音楽院講師。日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。使用オルガンのページへ
「第35回奈良県芸術祭参加」
バロック音楽の輝き
バロック時代は16世紀末から18世紀半ば、有名なJ.Sバッハが活躍の終りを遂げた頃までですが、今夜のプログラムの前半は、初期バロックに活躍した、オランダのJ.P.スウェーリンク、J.ファン.エイク,そしてイタリアのC.デ.ローレ、G.B.フォンタナの作品です。
この時代の作曲家の作品には、前時代のルネッサンス風の声楽書法により、器楽のために変奏曲として作曲されたものが多くあります。歌曲や合唱曲を楽器で演奏することにより、「言葉なしに感情を語ることが音楽」、「音楽は感情の言葉」と考えられ、流麗で線的な動きと躍動する力強いリズム、そして色調と明暗が織り込まれた作品の数々です。
後半は、後期バロックにイタリアで活躍したA,コレッリとA.ヴィヴァルディの作品です。この時期イタリアでは、ヴァイオリン奏法の発展がめざましく、コレッリのソナタの原曲はヴァイオリンソナタで、ヴィヴァルディの2曲の協奏曲も弦楽合奏と共に演奏されるものです。
情緒と起伏にあふれ、明るく、親しみやすい音楽で、同時代に生きたドイツのJ.S.バッハやG.F.ヘンデルにも、多くの影響を及ぼしています。
今夜は、リュートとオルガンが弦楽合奏に代わって演奏いたしますが、また違った雰囲気を
味わっていただければと思っています。
高田富美