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父は鉄道員だった

私は父が好きだった。
小学生の頃,いつも駅に行って,駅長だった父の椅子に座り、
駅員さんの仕事を興味深く眺め、
汽車が着くと、プラットホームに出て行って、乗る人、降りる人達を眺め、
父の「発車」の合図とともに出発し、動き出した列車を小さくなるまで
見送っていた。
父は最期は小さな駅の駅長さんで終わった。
国鉄を30数年勤めたが、それはそれで充実した人生と思えた。
だから,私も小学生の頃、父に同じ鉄道員になりたい、といっていた、
結局はならなかったけれど。
いつも、駅いる父を思い浮かべる。

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