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大阪第3学科たより

1997年

1997年12月3日号
1997年11月19日号
1997年11月5日号
1997年10月15日号
1997年10月1日号
1997年9月17日号
1997年9月1日号
1997年7月3日号
1997年6月16日号
1997年6月4日号
1997年5月20日号
1997年4月28日号


1997年12月3日号

 

11月26日のゼミはヒルファディング『金融資本論』の「第2章流通過程おける貨幣」でした。
議論は、執筆当時の貨幣鋳造から現代の電子マネーまでの幅広いものでした。まず何故貨幣は金でなければならないのか、それが自由鋳造されていた当時は金が貨幣の基準であることは明白なのだが、現在の電子マネーでは金はどうなっているのか、金はいらないのか、またはただの技術的問題なのか。素朴な疑問でスイス銀行へはどの通貨であずけるのだろうか、ホットな山一証券倒産を受けて1200兆円の金融資産はどうなるのだろうか、とか。私はまさにその日取引銀行の紀陽銀行に取り付け騒ぎが起こって、またまた阪和銀行のときのように走り回るのかと、身近な「信用不安」事件に巻き込まれていたのです。

 12月23日の新プロジェクトの報告会の出欠の有無を私までよろしく。執筆予定の人は出席者も欠席者もレジュメを用意してください。

      ****** ゼミ日程 *******

12月10日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起2 伊藤誠   

12月23日(火)朝から夕方まで 森岡先生の研究室(関大)
新プロジェクトの報告会

1月14日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起3 山田鋭夫   

1月28日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第3章 支払い手段としての貨幣。信用貨幣 

後2/25、3/11、4/8・22、5/13・27、6/10、7/8

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1997年11月19日号

 

 11月12日のゼミは北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』の第1回目、「提起1 北原勇」でした。
議論の中心は国独資で、その定義そのものから問題となり、国家・独占資本主義なのか、国家独占・資本主義なのか。さらに理論とタイプ論の違いは、国独資は残っているのか、それでジェンダー、環境、多国籍企業は論じられるのか、はては国独資は社会主義への近道といったのは本当だったのか。かつての国独資論を見直す機会がないまま歴史はすすみ、いまや巷の経済書のタイトルに「国家独占資本主義」の文字を見ない今となって、はたして北原氏は「ポスト冷戦下、国家独占資本主義再編」論をグローバル経済化の中での理論としてどのように構築されるのか。それにしても、誰が「正統派」と名付けるのであろうか。他の諸派にたいして自らは「正統派」でないといいつつ。

 12月23日の新プロジェクトの報告会の出欠の有無を私までよろしく。執筆予定の人は出席者も欠席者もレジュメを用意してください。

****** ゼミ日程 *******

11月26日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第2章 流通過程おける貨幣 

12月10日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起2 伊藤誠  

12月23日(火)朝から夕方まで 森岡先生の研究室(関大)
新プロジェクトの報告会

1月14日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起3 山田鋭夫   

1月28日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第3章 支払い手段としての貨幣。信用貨幣 

後2/25、3/11、4/8・22、5/13・27、6/10、7/8

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1997年11月5日号

 

 10月22日少し遅れた会場に行くと、「ない、基礎研の掲示がない、部屋がない」、はて日時を間違えたかな、と手帳を取り出す。どこかにゼミ参加者がいないか会場を探したが、誰もいなかった。途方にくれ、そうだいつも終わった後行く中華料理屋をのぞいてみる。いたいた。勉強熱心な集う人達、そこで餃子をつつきながらのゼミとなりました。『金融資本論』を巡って、金ははたして現在でも貨幣の裏付けとして機能しているのか、それとも国際通貨としてその機能を終わったのか、いろいろ議論されました。

 というわけで、今回のゼミは順延となり、報告が1ヶ月ずれます。

 ところで、部屋がなかった真相ですが、翌日会場に電話で確認すると、予約が22日ではなく29日に間違えていました。申し訳ありませんでした。

 12月23日に予定している新プロジェクトの報告会の出欠をとります。
場所は森岡先生の関大研究室、時間は朝から夕方まで。出席する方、また欠席される人も私まで連絡をください。執筆予定の人は出席者も欠席者もレジュメを用意してください。

 1998年前半のゼミ日程が決まりました。手帳にメモ願います。

1月14・28日、2月25日、3月11日、4月8・22日、5月13・

27日、6月10日、7月8日です。6月後半に恒例合宿を予定しています。

良い所があればお寄せください。

      ****** ゼミ日程 *******

11月12日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起1 北原勇   

11月26日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第2章 流通過程おける貨幣 

12月10日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起2 伊藤誠   

1月14日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起3 山田鋭夫  

1月24日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第3章 支払い手段としての貨幣。信用貨幣 

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1997年10月15日号

 

 10月8日のゼミは「消費の本原性について−見田宗介『現代社会の理論』をめぐって−」という題で個人報告されました。
これは小野さんの「現代中小企業論」研究プランの一部をなすもので、報告者の提唱するキーワード「重層消費社会」に関わる問題ということで、見田氏の著書を取り上げられました。「消費」そのものを商品規定から切り離し、欲望・効用から本来の消費そのものを描き出すことを主張されている、見田氏の論に対し、消費の歴史性の無視、生産と切り離して論じされるのか、との批判が寄せられ、生産と消費、効用と消費、欲望と消費が議論されました。社会学での消費の捉え方・問題提起に対し、経済学ではそれにどう答えるか今後の研究に期待が寄せられました。

 個人報告をおおいに歓迎します。以下のように日程が決まっていますが、報告希望があれば、いつでも変更することができます。12月23日のプロジェクト報告会の準備はできていますか。前回合宿に参加できなかった方は、個人報告の準備をお願いします。

      ****** ゼミ日程 *******

10月22日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第2章 流通過程おける貨幣 

11月12日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起1 北原勇 

11月26日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第3章 支払い手段としての貨幣。信用貨幣 

12月10日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起2 伊藤誠  

その後は 12/23(ブロジェクト)です。

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1997年10月1日号

 9月24日のゼミは、ヒルファディング『金融資本論』の第1章をやりました。奇しくもこのゼミが始まった1977年に最初に取り上げたのがこの『金融資本論』であり、また第1章のレポーターも同じだったとのこと。90年に続き今回で3度目の『金融資本論』への挑戦です。20年前のレジュメ(手書き)を添えての報告でした(今回はワープロ)。意識的に規律された社会とそうでない社会との区分が社会主義に関して変わってきたのではないか。はたして社会主義とは意識的に規律された社会なのか、計画経済=社会主義なのか、ヒルファディングから現在までの社会主義像の違いがでてくる。無数の交換から貨幣の出現を論証したことに対し、多数が一つと交換されることの基盤に生産の社会化が重要な役割を果たしているのではないか。あと個人的欲望論と「アフリカの貧困と日本の資本主義の発展とどのように関わっているのか」が話し合われました。

 来年の予定を同じように第2・4水曜としたいと思います。

      ****** ゼミ日程 *******

10月8日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
個人報告「見田宗介論 消費の本源性をめぐって」
参考文献「現代社会の理論」岩波新書1996年

10月22日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第2章 流通過程おける貨幣

11月12日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起1 北原勇

11月26日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第3章 支払い手段としての貨幣。信用貨幣

その後は 12/10, 12/23(ブロジェクト)です。

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1997年9月17日号

 9月10日のゼミは、海野『日本経済はどこへ行く』の第6・終章をやりました。
新自由主義を批判対象としながら、独自の政策提言を行っている。国民経済の確立と開発経済の関係が問題となってくる。そこでの中立的国際通貨制度の具体的構想が述べられているが、IMF等の今あるシステムをどうリフォームするのか、著者自身のプログラムが必要ではないか、また国際政治の力関係でどのように可能になるのか。政策論・政治論としても中途半端ではないか。均衡・平衡を重視しケインズ主義の復活を述べるが、なぜケインズ主義がとれなかったの論証がない。マルクス主義・左翼の概念が固定的すぎる。政策提言が空論だとの意見に対し、いやこれだけ政策に切り込む姿勢は肯定すべきとの意見もだされました。
 次回ゼミからヒルファディング『金融資本論』が始まります。また、現代物は、北原勇・伊藤誠・山田鋭夫『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年2500円を11月から行うことになりました。10月の第2週は個人報告です。なお、プロジェクトの題が「重層消費社会と中小企業」にかわりました。

      ****** ゼミ日程 *******

9月24日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第1章 貨幣の必然性

10月8日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
個人報告「見田宗介論 消費の本源性をめぐって」

10月22日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第2章 流通過程おける貨幣 

11月12日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
北原・伊藤・山田『現代資本主義をどう視るか』青木書店1997年
提起1 北原勇   報告者

  その後は 11/26, 12/10, 12/23(ブロジェクト)です。

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1997年9月1日号

 今年は冷夏かと思わせましたが、残暑が厳しく疲れの多い夏後半でした。いかがお過ごしですか。私は8月始め家族と共に北アルプスの主峰白馬岳を制覇(2,932m)、琵琶湖へキャンプと遊びまわっていました。

 さて、7月9日のゼミは、海野『日本経済はどこへ行く』の第4・5章をやりました。
規制緩和が日本の対米協調を主柱にしているにもかかわらず、それが覆い隠された形で出され、日本の特殊性解消が結局日本資本主義のアメリカ化への道となる。アメリカの経済政策・国際通貨体制を問題にせず、不況からの脱出のため規制緩和と価格破壊が起こっている。バブル崩壊後の新政策が規制緩和と国際化を主眼に様々なすすめられるが、そこには多国籍企業の世界支配戦略が背景にあるとされる。

 7月19・20日の研究大会には著者の海野さんが参加され、少し話す機会がありました。留学生をこのゼミに参加させたいとの申し出がありましたが、遠く曜日と時間が無理だということで、京都でのゼミを紹介しました。

古典はヒルファディング『金融資本論』を最初からやることになりました。

次回ゼミで海野氏著書が終わります。その後の文献を検討します。候補は、
 ピアソン「曲がり角に来た福祉国家」未来社
 熊沢誠「能力主義と企業社会」岩波新書
 北原・伊藤・山田「現代資本主義をどう視るか」青木書店(私の追加)

*個人報告の希望があれば、連絡ください。

      ****** ゼミ日程 *******

9月10日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』1997年 花伝社 2500円
第6章、終章  

9月24日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
ヒルファディング『金融資本論』1909年
第1章 貨幣の必然性 

 その後は 10/8, 10/22, 11/12, 11/26, 12/10, 12/23(ブロジェクト)です。

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1997年7月3日号

 6月21・22日の関大高槻・高岳館での合宿は、7名参加されました。
2日間にわたり報告会を行い、3年越し3冊目の研究プロジェクトとして以下のことが決まりした。なお、今回報告できなかったひとは通常ゼミのなかで報告していただきます。

*テーマ (欠席者のテーマは暫定です)

国際会計基準と国際評価基準

       ー制定への動向とその意味するものー

労働し追うの自由化と人材派遣業

手にとれる豊かさを求めてーくらしに生きるデザインー

       「情報化社会」をどう超えるか

中小企業における労働と経営

生保を通じてみる国民の金融資産のゆくえ

男女差別撤廃をめざして

日本のコーポレート・ガバナンス

医療労働について

現代の機関投資家の投資行動

*キーワード:規制緩和(自由化)、新国際化、生産のアジア化

*日程:97年12月23日(祝)10ー5時 執筆者報告会 関大にて

    98年6月 合宿、初稿提出、11月発刊

 

次回ゼミで9月からの古典を決めます。また、海野氏著の後の文献も検討。

 

      ****** ゼミ日程 *******

7月 9日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』1997年 花伝社 2500円
第4章、第5章 

  ♪♪♪ 夏休みです 研究大会は 7月19・20日 ♪♪♪♪♪

9月10日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』第6章、終章

 その後は 9/24, 10/8, 10/22, 11/12, 11/26, 12/10 です。

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1997年6月16日号

 前回6月11日のゼミは、海野八尋『日本経済はどこへ行く』第2章「バブル経済の形成と崩壊」、第3章「90年代不況」を行いました。
バブル経済がどのように形成されたか、その崩壊が何によってもたらされたのか、を様々な論者の見解を検討しています。議論の中で、それが過剰生産によるものだとか、利潤率の低下、消費と供給のアンバランスだとか、の点ではなく、金融的な側面が非常に強いとの意見に集約されました。信用の異常膨張とその収縮がそれであり、自らその異常膨張の助長を防ぐ手段を持たない資本主義は暴走を始め、そしてそれが異常だと露呈したとき信用収縮とともに長期不況に入ったのです。特徴的なのは、著者がバブル期における政策的側面を強調していることです。その中で金融自由化で銀行と証券の競争を描いていますが、参加者の実経験からいうと、銀行が資金を貸し証券に投資させたと、いうようにむしろ協調していたのではないか、との意見が出ました。
*6月21・22日の合宿(関西大学高槻校舎高岳館)は、21日午後5時半にJR摂津富田駅前に集合。車で現地に向かいます。21日は総論、22日は各論で各人に報告していただきます。報告準備をしておいてください。

またそこで『要綱』以後の古典を決定します。希望があれば、当日文献現物を持ち寄ってください。

      ****** ゼミ日程 *******

6月21・22日(土・日) 関西大学高槻校舎高岳館
新プロジェクト報告会合宿 21日午後5時半 摂津富田駅集合

7月 9日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』1997年 花伝社 2500円
第4章、第5章  

  ♪♪♪ 夏休みです 研究大会は 7月19・20日 ♪♪♪♪♪

9月10日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』第6章、終章 

 その後は 9/24, 10/8, 10/22, 11/12, 11/26, 12/10 です。

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1997年6月4日号

 前回5月28日のゼミは、マルクス『資本論草稿集・経済学批判要綱』1巻「貨幣の資本への転化」の前半273−302頁を行いました。
貨幣体制が自由と平等の体制として成り立っているにもかかわらず、そのもとでの交換価値の生産体制が個人に対する強制を内に含んでいる体制であることを論証している。ここでは、貨幣と資本との概念把握の視点が強調され、貨幣規定としてその単純な規定を越えて資本が規定されていくこと、さらに貨幣資本と商業資本の出現まで論を進めている。その叙述は「落ちぶれた最近の経済学」に対する経済学批判が根本にあり、必要なまでに貨幣と資本の概念規定を追っているのである。予定の半分までしかできなかったのですが、今回で長きにわたったマルクス『資本論草稿集・経済学批判要綱』をひとまず終えることにしました。前回から予告していた次の古典の選択は討議の結果、決定を次回に持ち越しました。
*6月21・22日の合宿(関西大学高槻校舎高岳館)では新プロジェクトの報告会を行います。報告準備をしておいてください。参加の有無を連絡していない方は一報をください。なお、21日は午後1時半に摂津富田駅集合としましたが、森岡先生が当日夜9時頃に来られるとのことで、夕方集合ではとの意見もでていますので、11日のゼミで時間を決定します。

*次回のゼミで『要綱』以後の古典を決定します。今はヒルファディング『金融資本論』が最有力ですが、そのほか希望があれば、当日文献現物を持ち寄ってください。

 6月からの予定は6/11、7/9、9/10、9/24、10/8、

 10/22、11/12、11/26、12/10です。

      ****** ゼミ日程 *******

6月11日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』1997年 花伝社 2500円
第2章、第3章 

6月21・22日(土・日) 関西大学高槻校舎高岳館
新プロジェクト報告会合宿 時間等11日決定

7月 9日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』 第4章以後  

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1997年5月20日号

 前回5月14日のゼミは、海野八尋『日本経済はどこへ行く 国民経済の解体か、保全か』第1章「『国際化・自由化』路線の利害構造」を行いました。
高度成長の過程の検証とその結果とバブルへの過程を描いています。ただ、従来の高度成長批判一本槍ではなく、その肯定面(そこで没落した階層はなかった)をみていること、大企業と中小を収奪関係だけてなく相互依存関係でもみること、いわゆる左翼系学者とその運動体にたいして政策視点のなさを痛烈に批判していることに特徴があります。この章では国際化・自由化を対米追随・追米救済の姿勢だと描き出しています。問題して、著者の70年代に日本資本主義は帝国主義段階に入ったことの規定の点、また事実の誤認(G5で初めて日本が参加した)があるのではないか、が出されました。
*次回に『要綱』以後の古典を検討します。今の候補はヒルファディング『金融資本論』(何度目かの挑戦)です。希望をお寄せください。

*6月21・22日の合宿(関西大学高槻校舎高岳館)では新プロジェクトの報告会を行います。報告準備をしておいてください。5月末までに参加の有無を連絡してください。

 6月からの予定は6/11、7/9、9/10、9/24、10/8、

 10/22、11/12、11/26、12/10です。

      ****** ゼミ日程 *******

5月28日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
マルクス『資本論草稿集・経済学批判要綱』1巻273−326頁
貨幣の資本への転化 

6月11日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』1997年 花伝社 2500円
第2章、第3章 

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1997年4月28日号

 前回4月23日のゼミは、マルクス『資本論草稿集・経済学批判要綱』1巻425−465頁の「絶対的剰余価値と相対的剰余価値」を行いました。
ここでは、剰余労働と剰余価値の概念が次第にはっきりと形成されてくるところです。それも、労働の質が新たな価値を生み出すとともに、対象化された労働時間を保持し移転する。労働と対象との分離が、それを資本が無償で手に入れる契機となる。後半になるに従ってのってくるマルクスくん。特に「労働としての労働は労働である」とのマルクスの言葉に単純に感激したレポーターです。

 5月からの現代物の文献は以下の通りです。

  海野八尋『日本経済はどこへ行く』1997年 花伝社 2500円

 またそのあと、ピアソン「曲がり角に来た福祉国家」未来社 と熊沢誠

「能力主義と企業社会」岩波新書 を検討しています。

  次回ぐらいに古典をけんとうします。

 6月21・22日の合宿(関西大学高槻校舎高岳館)では新プロジェクトの報告会を行います。報告準備をしておいてください。

 6月からの予定は6/11、7/9、9/10、9/24、10/8、

 10/22、11/12、11/26、12/10です。

      ****** ゼミ日程 *******

5月14日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
海野八尋『日本経済はどこへ行く』 第1章

5月28日(水)午後6時半〜9時 谷九・大阪府中小企業文化会館
マルクス『資本論草稿集・経済学批判要綱』1巻273−326頁
貨幣の資本への転化 

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