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大阪第三学科たより
2006年

2006年12月8日号
2006年11月17日号
2006年11月3日号
2006年10月20日号
2006年9月22日号
2006年9月8日号

2006年7月7日号

2006年6月23日号
2006年6月9日号
2006年5月19日号
2006年5月5日号
2006年4月7日号
2006年3月24日号
2006年3月3日号
2006年2月17日号
2006年2月3日号
2006年1月20日号
2006年1月6日号


2006年12月8日号

秋に京都に来る人は特に多い。清水寺への三年坂(産寧坂)では満員の人ごみの中を歩く。しかしその奥の清閑寺は、文字通りの質素で人の訪れもあまりなく、平家物語の由来を聴きながら、ゆっくりと秋の風景、下に広がる京都の街並みを望むことができました。

[第519回ゼミ報告]
11月22日のゼミはマルクス『資本論』3巻第39章「差額地代の第一形態(差額地代T)」をのである。リカードは地代を差額地代であると理解していた。地代は優良地と最劣等地の利潤の差額であり、上昇と下降のどちらでも発生する。地代を生まない最劣等地の生産価格は常に調節的市場価格であり、その資本家へも平均利潤が得られる。差額地代は自然的豊度によって生じ、土地生産物価格の不変・上昇・下降のいずれでも形成される。マルサス・リカードらの、差額地代は劣等地への耕作拡大を前提とする誤りから、「収穫逓減の法則」への批判を述べる。競争の媒介で実現される市場価格の規定は、「ある虚偽の社会的価値」であり、市場価値がいつでも生産物量の総生産額を超えていて、この行為は無意識・無意図に行なわれる社会的行為であって、この行為は必然的に生産物の交換価値にもとづく。討論では、最劣等地が平均利潤を生み出す理由は、土地独占の問題とすればよいでのはないか。最劣等地から優等地へ進むのは、現実的には農業の発展、経済的豊度と土地資本の関連がある。「虚偽の社会的価値」という問題をどう捉えるか。独占価格の問題との関連ではどうか。劣等地であれ優良地であれ、どこにいっても地代分への取り分が多くなるが、どこに投資しても資本家にはいる利潤が同じあれば、資本家の投資の誘いとならないではないか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*恒例の秋の紅葉ハイキングを11月25日に行ないました。八坂神社→祇園→清水寺→清閑寺→六波羅蜜寺へと秋の紅葉を楽しみました。

****** ゼミ日程 *******
12月13日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 ・・』 第3章W、X

12月27日(水) 忘年会  場所・時間 未定

1月10日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第4章T〜V

1月24日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻第40・41章 差額地代U・1例 
後 2/14(天六)、2/28

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2006年11月17日号

尊い命を絶つ子供のニュースが連日報道されている。仕事場の近くで、また同じ市内でと、身近で起こっている。人へのいたわりを忘れた社会の警鐘。

[第518回ゼミ報告]
11月8日のゼミは吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章のUの3と、同Vを行ないました。スミスを代表とするスコットランド啓蒙主義が理性の情念化と自然法の経験法則化を特質として、ホッブズ・ロックらの社会契約論の自然法と理性主義を解体した。スミスは市場社会・商業社会を基盤した独自な市民社会論を成立させた。それはポリスとオイコスの逆転である。また産業資本家のイデオローグとみなされていたが、むしろジェントルマン資本主義として産業革命前の前期資本主義の経済学者である。彼の市民社会論は商業社会を前提して、非政治性をもった経済的市民を中核としたルソーが自由の平等体としての市民社会論として、フランス革命との関係ではルソーの前近代批判を完遂したが私的所有としての近代自体を完成させ、共同所有的平等主義的共同体を骨格としたルソーと反する。彼は労働による私的所有、特に土地所有に反対し、私的所有こそ人間の不平等と不自由の基盤と捉え、ブルジョア市民社会を否定し超克する途を求めた。ヘーゲルは近代ブルジョア的市民社会の正確な認識と批判、国家への止揚の道筋をはじめて体系的に提示した。その労働論は対社会的・対自然的疎外を止揚するものであったが、現実的・具体的なものでなかった。ヘーゲルの市民社会が特殊性と普遍性を統一しえないとき、市民社会は国家に向かって止揚される。それは世襲的君主国家である。その政治的国家はドイツ的後進性に規制された土地資本を基盤にしたものであり、その不可避の発展を洞察したかぎりで真性のブルジョア市民社会論者であった。討論では、スミスの非政治性は本当か、彼こそポリティカルエコノミーでないか、市民社会のどこに企業を位置づけるのか、ヨーロッパ市民社会の思想史だけでいいのか、中世はどうか。ギリシャを市民社会の原型と見る。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*恒例の秋の紅葉ハイキングを行ないます。
11月25日(土)午前10時半集合
集合場所:祇園石段下(四条通東、八坂神社への突き当たり)
行先:清水寺→清閑寺→六波羅蜜寺など (蕎麦屋で昼食)

****** ゼミ日程 *******
11月22日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻第39章 差額地代の第一形態 

12月13日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 ・・』 第3章W、X

12月27日(水) 忘年会  場所・時間 未定

1月10日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第4章T〜V報告藤本さん
後 1/24(天六)、2/14(場所未定:吉田本4章W報告高島さん)

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2006年11月3日号

広い教養と高い見識が魅力あふれる人間を作り出す。教育はその一環を担っている。受験対策だけの教育でそれができるのだろうか、履修不足問題。

[第517回ゼミ報告]
10月25日のゼミはマルクス『資本論』3巻第38章「差額地代。概説」を行ないました。地代分析の前提は諸生産物が生産価格で販売されること、その販売価格は費用価格と一般的利潤率に規定される。それがどのようにして利潤の一部分が地代に転化するかである。差額地代を他よりも有利な水力を利用できることから説き、費用価格を平均より安くして超過利潤をあげる。それは個別生産価格が一般的社会的生産価格の差額に等しい。自然力の使用には費用がかからず、その落差を占有する者は占有しないものから排除する。落流の土地は所有者が資本の利用を排除するため、そこから生まれる超過利潤は独占され地代に転化する。この地代が差額地代であり、自然力が例外的に高い生産力の自然的基礎であるから超過利潤の自然的基盤であり、土地所有が超過利潤の価値部分を創造するのではなく、土地所有者が超過利潤を自身のものにする。討論では、なぜ差額地代の説明を落流から説明したのか。地代は農業の問題であると前章でいいながら、産業資本の自然力の利用から説いている。農業地代も鉱山地代も同じことから来ている。超過利潤を市場の偶然的なもの、市場の需給の関係から説くのではなく、偶然的でないものとして説いている。

*次回の会場は南森町・大阪市立いきいきエイジングセンターです(下図)
*次回のゼミでは9月13日の残り、U3スミスを併せて行ないます。

****** ゼミ日程 *******
11月8日(水)午後6時半〜9時 大阪市立いきいきエイジングセンター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章U3,V,W

11月22日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻第39章 差額地代の第一形態 

12月13日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第4章 戦後・・
後 12/27(忘年会)、1/10(天六)、1/24(天六)

大阪市立いきいきエイジングセンター
大阪市北区菅原町10番25号
06−6311−3255
・地下鉄谷町線・堺筋線「南森町」下車、4号出口 徒歩約6分
・JR東西線「大阪天満宮」下車、3号出口 徒歩約8分
・地下鉄堺筋線・京阪電車「北浜」下車、26号出口 徒歩約7分

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2006年10月20日号

株主オンブズマン創立10周年の集いにゼミの人達と参加しました。社会的公器としての企業がどうあるべきか、その社会的責任がますます重要になってきたことを、ドーア氏の講演を聞きながら思い巡らしたひとときでした。

[第516回ゼミ報告]
9月27日のゼミはマルクス『資本論』3巻6編「超過利潤の地代への転化」37章「緒論」を行ないました。土地所有の対象は資本が生み出した剰余価値の一部が土地所有者に帰することに限り、研究対象は近代的土地所有形態である。耕作農民が賃労働者で借地農業経営者に雇われている。資本は土地に固定されている。その土地所有形態は資本主義的生産様式が農業を従属させることによって作り出される。借地料の形態で借地人から土地所有者に支払いが地代として現れる。地球の一片への独占にたいする貢物としては本来の地代と共通である。地代は土地に合体された資本にたいする利子として存在する。これで近代社会の骨組みをなす三つの階級がそろう:賃労働者・産業資本家・土地所有者。利子とすることで資本還元された地代が土地の購入価格をなすが、労働の価格と同様まったく不合理なカテゴリーである。しかしこの資本還元は地代を前提にするが、地代が地代自身から導きだされうるのではない。地代の取り扱いについての誤りは、1)社会の発展段階に照応する違いと形態の混同、2)剰余価値の一般的実存条件から説明すること、3)資本主義的生産の基盤と共有性から地代の独自の解釈がある。地代の独自性は、自己が関与することなしに創造され増大する剰余価値の一部分が、地代に転化するということである。討論では、現代は農業地代よりも建設地地代のほうが重要になってきている。土地の改良で価値が大きくなるとするが土地には価値がないとしている。日本では土地の登記と建物の登記は別のものだが、イギリスでは土地にのみ登記があり、建物は借りた期間が終われば、土地所有者に返すこととなっている。それでは借地農業経営者は土地に投資しにくくなる。イギリスのようには発展しない所では農業資本家が育ったかどうか。アメリカの農業は家族経営だが大農場で労働者を雇っている。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*出版プロジェクトの打ち合わせ会を10月1日、関大森岡先生研究室で行ないました。10月末に出版社へ原稿渡し、来年2月の出版等を確認しました。

****** ゼミ日程 *******
10月25日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻第38章 差額地代。概説 

11月8日(水)午後6時半〜9時 大阪市立いきいきエイジングセンター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章U3,V,W

11月22日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻第39章 差額地代の第一形態 

12月13日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第4章 戦後・・
後 12/27(忘年会)

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2006年9月22日号

飲酒運転、周りに何もない道を車で走っていて、ポツンと立ってるスナック、その前に並ぶ車の列、はて帰りは歩いて帰るのかな、いつも不思議。

[第515回ゼミ報告]
9月13日のゼミは吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2部「市民社会論の歴史的展開」第3章「西欧における市民社会論の展開」T「古代ギリシャの市民社会論−プラトン、アリストテレス」、U「近代ブルジョア的市民社会論−ホッブス、ロック、スミス」を行ないました。アテネの市民社会はポリスでの「直接民主主義」と「空間的狭さ」によって行なわれていたが、ソクラテスを経てプラトンによるアテネ民主制の批判が、イデア論の「理想国家」から行なわれた。さらにアリストテレスにより複合的市民社会論を唱え、「混合政体」論へと行く。しかしそれらはオイコス、生産と流通の場を登場させないものであった。これに対し、近代のホッブスは社会契約として、市民社会の国家への優位性を唱えた。コモンウェルス(国家)が契約によって形成されるというブルジョア的精神が貫かれている。絶対主義的国家は個人の契約や所有権の保護によってなりたっていた。これに続くロックは、自律的・所有的ブルジョア的人間の構成をいい、「名誉革命」の理論的柱となった。政治の実権をブルジョア市民に根拠づけ、労働による所有権を位置づけた。ロックの人間像は事前状態において当初から理性的な自然法に従う自由で平等な存在であり、各人がその自然法によって「所有権」を持つという点である。しかしそこには所有権を持たない人を排除するという階級的矛盾を持っていた。討論では、何故古代から近代に飛んだのか、中世の批判から近代が出てきた。キリスト教世界に対して、古典・古代のアンチテーゼとしてドイツ農民戦争があった。格差の問題は所有の問題であり、ロックの所有権に通じる。ロックが否定したものは、中世世界と封建社会である。市民社会とは一定の机のうえでの自由と平等ということか。共同体と市民社会との関係はどうか、平田清明は共同体から離脱したものが近代市民
社会である。

*次回の会場は中之島中央公会堂です。お間違いのないよう。
*9月13日のゼミではU3スミスが残りました。次回に回します。
*このたよりから「資本論合同ゼミ」の文字をとり、元に戻しました。
*10月11日はゼミをお休みして、同じ場所で開催されている「株主オンブズマン創立10周年記念講演会」に参加します。

****** ゼミ日程 *******
9月27日(水)午後6時半〜9時 中之島中央公会堂
マルクス『資本論』3巻6編超過利潤の地代への転化37章

10月11日(水)午後6時半から 天六・大阪市立住まい情報センター
「株主オンブズマン創立10周年記念講演会」に参加

10月25日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻第38章 差額地代。概

11月8日(水)午後6時半〜9時 中之島中央公会堂
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章U3,V,W
後 11/22(天六)、12/13(会場未定)

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2006年9月8日号

今年の夏、ゼミは長い休みとなりましたが、梅雨らしくなく豪雨、遅い夏は猛暑、台風まで早々と来て被害をもたらした。異常気象というが、何が異常で何が通常なのか。異常が毎回あればそれは通常となる。普遍と特殊。

[第514回ゼミ報告]
7月12日のゼミは吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章「マルクス市民社会論の理論構成」の「V〈ブルジョア的市民社会〉論」、W「〈協同社会〉としての市民社会論」を行ないました。マルクスの市民社会論を三層構造的であるとして、@歴史貫通的な土台たる市民社会、A特殊歴史的な近代ブルジョア的市民社会、B将来的市民社会または協同社会、としてそのVの考察に入る。〈ブルジョア的市民社会〉は自らの固有の上部構造をもち、社会的・政治的・精神的生活過程としての上部構造があり、商品生産・交換関係と資本・賃労働関係の拮抗としての下部構造がある。ここでの上部構造では特に国家が問題となる。Wの〈協同社会〉としての市民社会論は「人間的解放」としての市民社会論と「人格性」発展としての市民社会論を問題とする。市民社会と階級性の問題では、普遍的市民にたいし、マルクスはルソーから政治的自立的市民を、またヘーゲルから労働主体としての市民概念を評価した。マルクスの変革主体像は現代を階級のない社会への過渡期として、「普遍的」市民が将来における生産、政治、文化のすべての領域にわたる主体となる。
討論では、普遍と特殊について静態的な見方があって、土台の変化と上部構造の変化は運動の中での統一の過程である。初期マルクスと中期の変化はどうであるのか。普遍的市民の概念には疑問が残る。マルクスが初期から中期への変化は、1848年革命での影響がある。そこでのマルクスの論理の発展をとらえていない。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*出版プロジェクト最終稿の合宿を7月16・17日に二料山荘(高槻市)で行ないました。8月31日締切、10月1日に打合せ、来年2月の出版等の日程を確認しました。
*10月11日はゼミをお休みして、同じ場所で開催されている「株主オンブズマン創立10周年記念講演会」に参加します。

****** ゼミ日程 *******
9月13日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章T、U  

9月27日(水)午後6時半〜9時 中之島中央公会堂
マルクス『資本論』3巻6編超過利潤の地代への転化37章

10月11日(水)午後6時半から 天六・大阪市立住まい情報センター
「株主オンブズマン創立10周年記念講演会」

10月25日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻第38章 差額地代。概説 

後 11/8(中之島中央公会堂)、11/22(場所未定)

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2006年7月7日号

ヨーロッパの国々同士の戦いに絞られ、黒と赤と黄色の旗がベルリンの街で振られたが、ついに敗れたり。日本海では、ミサイルが飛んできた、一日に6発も。島の領有を争ったまま、海洋調査が進んでいる。新聞一面忙しや。

[第513回ゼミ報告]
6月28日のゼミはマルクス『資本論』の第3巻36章「資本主義以前の状態」を行ないました。高利資本とは利子生資本の古風な形態である。高利資本は資本の生産様式を持つことなしに資本の搾取様式を持っていて、それ自身が資本の一つの成立過程である点で歴史的に重要である。ただ高利は生産者をますます債務の深みにおとしいれ、生産者の再生産を不可能にしてしまう。高利が革命的に作用するのは、それが所有形態を破壊し分解するからである。信用制度は高利に対する反作用として成し遂げられる。近代的信用制度は高利を排撃しあらゆる貨幣準備を集中する。平均利潤は総資本が取得する総剰余価値の分量によって規定されていて、その社会的性格は信用制度の完全な発達によって媒介され、十分に実現される。他方この制度はそれ以上に進み、社会の全ての利用可能な資本を産業資本家・商業資本家の自由な使用にゆだねる。さらに信用制度・銀行制度は資本そのものの止揚を含んでいる。資本主義的生産様式から結合された労働の生産様式への移行の時期に信用制度が有力な槓桿として役立つ。中世には一般的利子率はなく、高利になることもあった。教会も利子付取引を禁止したが、それにより教会は多くの富を手に入れた。討論では、ルターが利子について詳しく述べているのはおもしろい。利子を損失補償として考えていたのか。宗教と高利貸についてキリスト教徒がその教義との矛盾のどう処理するか、取り上げられている。日本の例でも神社の神子が高利貸をやっていた。双子の兄弟とは同時に生まれたということか。商人資本と高利貸資本の関係で言えば、高利貸資本は資本主義へ発展させないが、商人資本は発展させるといえる。高利貸資本に対抗して信用制度が発達してくるということは、マニュファクチャリングの発展と密接にかかわっている。つまりオランダからイギリスへ移っていく。社会主義者が信用制度をどう捕らえているか、特に空想的社会主義者サンシモンやモビリエにおいて。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*出版プロジェクト最終稿の合宿を7月16・17日に二料山荘(高槻市二料藤シロ23 Tel072-688-9514)で行ないます。詳細は追ってお知らせ。

****** ゼミ日程 *******
7月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章V、W  

9月13日(水)午後6時半〜9時 会場未定
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章T、U  

9月27日(水)午後6時半〜9時 会場未定
マルクス『資本論』3巻6編超過利潤の地代への転化37章

10月11日(水)午後6時半〜9時 会場未定
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章V、W、X 

後 7/26と8月中は休みます。9月13日から再開です。

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2006年6月23日号

人の家に行くのにお土産は何がいいのか迷う。そんな時相手の好きなものを持っていくのが一番喜ばれる。でもお土産が牛肉輸入再開とは呆れかえる。

[第512回ゼミ報告]
6月14日のゼミは吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第1章の最後を川口さんが、第2章「マルクス市民社会論の理論構成」の「T、重層的社会史観の成立」、「U、〈土台〉としての市民社会論」を行ないました。マルクスこそ西欧における市民社会論の伝統の正統な継承者であり理論的総括者として、一貫した市民社会論の理論家であるという。市民社会史観が階級史観を包摂し、市民社会の歴史段階区分と概念的定義区分をマルクスの論文から整理して、マルクスでは歴史貫通的な〈土台〉としての市民社会、上部構造としてのブルジョア的市民社会、将来社会における市民社会が重層的に構成されている、というのである。土台としての市民社会論では、全歴史の基礎として、社会組織体など観念的上部構造の土台として考え、社会制度としての市民社会は家族や身分や階級の組織であり国家をも導く点で歴史貫通的・上部構造的なものだという。だた、下部構造的市民社会と上部構造的市民社会の複合性を明確に分離したのは唯物史観であり、経済的社会構成体の概念の構築とともに、下部構造と上部構造が明確に区分され、歴史貫通的市民社会が土台としての市民社会として、上部構造としての市民社会と区別されて発展的に定義された。結局「市民社会の解剖学は経済学のうちに求めなければならない」ということである。討論では、マルクスの市民社会論はヘーゲルから発していて、初期に扱っているがその後は労働、市場、経済学へと行った。つまり「ドイツイデオロギー」「哲学の貧困」「フランス内乱」では市民社会を正面から論じているが、「経済学批判」以降は経済学の分析に進んでいる。したがって、重層的というが継起的ではないか。運動論としての市民社会論は国家の再吸収が重要。レーニンに対してグラムシをどう考えるのか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*6月17日に大阪市立城北市民学習センターにて出版プロジェクトの一日合宿を行ないました。
*出版プロジェクト最終稿の合宿を7月16・17日に二料山荘(高槻市二料藤シロ23 Tel072-688-9514)で行ないます。詳細は追ってお知らせ。

****** ゼミ日程 *******
6月28日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻36章「資本主義以前の状態」  

7月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章V、W  
9月13日(水)午後6時半〜9時 会場未定
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章T、U  

9月27日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻6編超過利潤の地代への転化 37章

後 7/26と8月中は休みます。9月13日から再開です。

[一番上に]


2006年6月9日号

阪急タイガーズ誕生か。一層昔の大阪タイガーズではどう、神戸の人が怒るか。株価が踊り、資本は遊ばれ、逮捕されても巨額の擬制資本が換金される。

[第511回ゼミ報告]
5月24日のゼミはマルクス『資本論』3巻35章「貴金属と為替相場」を行ないました。1844年の法律は金の流出入を通流手段の収縮・膨張と同一視したが、実際逆であったことが証明された。イングランド銀行券の流通総量が発行限度に達したことは一度もなかった。貴金属の量はそのものとして作用するのでなく、貨幣形態にある資本としての独自な性格を通じて作用し、羽毛程度で天秤を一方に傾かせるに足りている。発達した信用制度・銀行制度がこの過敏性を生み出す。銀行券の兌換と金属準備は信用主義から重金主義への転化を必然とする。社会的生産が社会的な管理におかれないで、富の社会的形態はひとつの物として外部に実存するが、資本主義制度においてはじめてもっとも明確にかつ不合理な矛盾と背理とのグロテスクな形態で現れ、恐慌での金への交換要求が出てくる。貨幣金属の国際的運動のバロメーターは為替相場である。利子率と商品価格とは独立した運動をするが、利子率の運動は金属準備と為替相場との運動に性格に順応する。インドからの「善政」による貢納はイギリスに行き、さらにヨーロッパに流れる。外国為替相場が変化するのはそのときの支払い差額、一国の貨幣の価値減少、金と銀・両金属の相対的な価値変動である。重金主義は本質的にカトリック的であり、信用主義は本質的にプロテスタント的である。プロテスタントがカトリックの基礎から解放されていないように、信用主義も重金主義の基礎から開放されてはいない。討論では、31・32章の貨幣資本と現実資本の問題に戻っていて、通貨論争がその元にある。議会証言でみられるような高度な経済学的な議論をしているのには驚くが、当時の経済学クラブでの論争があったから。「善政」の輸出に関し、外国との関係がなければ資本主義は存在しなかったし、それがクリミア戦争の資金となった。自由主義のイギリスというが、大英帝国でもあるのだ。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*6月17日(土)10時から17時まで大阪市立城北市民学習センター(関目高殿駅下車)にて出版プロジェクトの一日合宿を行ないます。
*出版プロジェクト最終稿の合宿を7月16・17日に二料山荘(高槻市二料藤シロ23 Tel072-688-9514)で行ないます。詳細は追ってお知らせ。

****** ゼミ日程 *******
6月14日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章T、U  

6月28日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻36章「資本主義以前の状態」  

7月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章V、W  

9月13日(水)午後6時半〜9時 会場未定
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第3章T、U  

後 7/26と8月中は休みます。9月13日から再開です。

[一番上に]


2006年5月19日号

消費者金融大手の会社が業務停止処分に、三大メガバンクのひとつが業務停止処分に、トップグループの監査法人が業務停止処分に。業務停止づくし。

[第510回ゼミ報告]
5月10日のゼミは吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』の第1章「〈現代的〉市民社会論の特質と市民社会論の系譜」を行ないました。現代の市民社会論の系譜をJ.キーン、J.ハーバマスから、市民社会を「非国家的・非経済的な結合関係」、経済・国家・市民社会とする三領域論にマルクスへの批判的観点を見て取れる。さらにドイツ、アメリカ、イギリスの市民社会論の論者には、旧社会主義の崩壊と東欧の「市民革命」への対応が色濃く出ている。対する日本での市民社会論の展開が日本固有の「政治経済学の重大研究課題」ではなく、海外での論調のヴァリエーションであることにその特質があるとしている。歴史的な市民社会論の系譜についてはリーベルにより、ギリシャのポリスにみる「古典古代的」市民社会論、近代イギリス・フランスの「市民的=自由主義的」市民社会論、ブルジョア社会としてのマルクス主義的市民社会論を対象にする。古典的市民社会は自由人としての市民と非自由人としての非市民の区別のもとで存立しているのに対し、近代的な市民社会は市民革命と社会契約論との関係が重要となる。それは「市民社会と国家の統一」概念の解消と非国家社会非政治的社会の出現を前提とする市民社会論として展開される。同章の最後、マルクスの市民社会論の部分は次回に持ち越した。討論では、ソヴェト社会の崩壊とグローバル化、新自由主義に対する状況が市民社会論に色濃く出ている。現実の運動との関連でどう市民社会論を読むか興味がある。マルクスの階級社会史観に対してマルクスによる市民社会論の展開とをどう結びつけるか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*6月17日(土)10時から17時まで大阪市立城北市民学習センター(関目高殿駅下車)にて出版プロジェクトの一日合宿を行ないます。
*出版プロジェクト最終稿の合宿を7月16・17日に二料山荘(高槻市二料藤シロ23 Tel072-688-9514)で行ないます。詳細は追ってお知らせ。

****** ゼミ日程 *******
5月24日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻35章「貴金属と為替相場」   

6月14日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章T、U  

6月28日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻36章「資本主義以前の状態」  

7月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章V、W  

後 7/26と8月中は休みます。9月13日から再開。

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2006年5月5日号

4月中旬ドイツ・ハンブルク郊外のドイツ人宅にて過ごしました。15年ぶりのドイツは工場の壁、線路の塀が落書きだらけで汚くなりました。郊外の田舎はのんびりしていて、少ししかわからぬドイツ語に浸っていました。

[第509回ゼミ報告]
4月12日のゼミは鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第3部第13章「社会主義システムの問題性と可能性」、第14章「グローバル資本主義の行方」を行ないました。第13章では、社会主義に未来はあるかの観点から、古典における社会主義論、ソビエト社会主義における社会主義論、その特異性と崩壊の諸原因をみて、一国社会主義から全体主義的政治体制、到達・成熟度の自己過大評価と対外的覇権主義の宿弊まで論じ、民主主義革命と過渡期の問題、新しい社会主義社会を描いている。第14章では、資本主義とグローバル化の問題を商品交換・貨幣から資本への道筋の中でグローバル資本主義とは資本の性質に即した必然的な結果であるという。グローバル資本主義ではマネーの暴走が特殊的なことではなくそれを制御することが必要である。中心的な問題はグローバル資本主義で国民国家の重要性が低下するかどうか、資本が国民経済をこえて世界市場と関連するプロセスがどうであるかが問題であり、その制御がわれわれの課題である。討論では、ソ連社会が安心で豊かな暮らしを目指したが、科学技術の遅れと軍事力、労働力不足による強制労働からすると社会主義といえるかどうか。グローバリゼーションの捉えかたを金融だけで見るのはどうか。マネーの動きに対して物の動きはどうなのかが論じられていない。私的なものと公的なものを対立的にとらえることはどうか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*前回のゼミで鶴田満彦/編著『現代経済システム論』が終わりました。
5月10日からのテキストは、吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』大月書店2005年3400円に決まりました。
*4月23日(日)出版プロジェクトの一日合宿を行ないました。森岡先生、小野さん、高島さん、仲野さん、森井さん、高橋さん、大辺さん、高田の8名が参加し、7月合宿で最終稿に向けて8月末の完成を目指します。
*出版プロジェクト最終稿の合宿を7月16・17日に二料山荘(高槻市二料藤シロ23 Tel072-688-9514)で行ないます。詳細は追ってお知らせ。

****** ゼミ日程 *******
5月10日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第1章  

5月24日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻35章「貴金属と為替相場」   

6月14日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
吉田傑俊『市民社会論 その理論と歴史』第2章     

6月28日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻36章「資本主義以前の状態」  

後 7/12(天六)、7/26(会場未定)

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2006年4月7日号

欧州ではフランス全土が抗議のデモとストで燃えている。アジアではタイも抗議のデモで燃えている。両者をつなぐキーワードは何か。

[第508回ゼミ報告]
3月29日のゼミはマルクス『資本論』3巻34章「“通貨主義”と1844年のイギリスの銀行立法」を行ないました。この章では信用が貨幣量を縮小し信用貨幣という流通手段を作り出すということを基礎にしてイングランド銀行立法(ピール条例)を批判する。ピール条例の理論的基礎はリカードの貨幣理論「純粋金属流通の法則」の誤りを奉じた通貨学派である。近代的恐慌にあたりそれを生産過程の矛盾とは見ないで、信用流通と銀行券発行の問題ととらえ、銀行券発行を金所有の増減による機械的な管理を行なった。1844年の銀行法はイングランド銀行を発券部と銀行部に分けた。しかし恐慌にあたりその克服ではなく激化させた。ピール条例は利子率の引き上げに貢献し「高い利子率こそこの法律の目的」だったのである。高い利子率と製造工程の不況は物的資本の現象の結果だという銀行家に対し、その不況とは物的商品資本が倉庫に満ち溢れ、物的生産資本が遊休しているのである。結局1847年と1857年の恐慌ではピール条例を停止することとなった。討論では、エンゲルスの章立てに対し、そもそも独立の章ではなかったのではないかとの疑問が出されている。この章では18〜19世紀のイギリスを知らないとわからない。スペイン・フランスとの戦い、オーストリアとの関係、アメリカの独立戦争などが信用制度の成立とかかわっている。多くの戦争が政府によって信用制度を確立させている過程にかかわり、産業資本の高まりも考慮に入れる必要がある。地方の銀行が銀行券が流通しなくなり、イングランド銀行券に集約されていくことが、信用制度の整備と関連している。現代をグローバル化というが、むしろこの時代を考えれば、イギリスはインド・中国と関わり、さらにフランスとイタリアとの関係も問題となる。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*4月23日(日)午前10時から夕方5時まで出版プロジェクトの一日合宿を天六・大阪市立住まい情報センターで行ないます。
*4月26日のゼミはお休みとなります。
*次回のゼミで鶴田満彦/編著『現代経済システム論』が終わります。次回のテキスト推薦をお願いします。現在の推薦本は信用理論研究学会編『現代金融と信用理論』『金融グローバリゼーションの理論』大月書店です。

****** ゼミ日程 *******
4月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第3部13, 14章 

5月10日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
テキスト未定                    

5月24日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻35章「貴金属と為替相場」   

後 6/14(会場未定)、6/28(会場未定)

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2006年3月24日号

野球世界一と日本国中の湧き上がり。勝負は紙一重、今回はメキシコに感謝をせねば。一番の立役者はやはりイチロー。

[第507回ゼミ報告]
3月8日のゼミは鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第3部「グローバル資本主義と比較経済システム」の第10章「政界市場のアメリカ的展開」、第11章「欧州の統合と経済システム」、第12章「東アジア経済システムと共同体構想」を行ないました。第10章では、20世紀は戦争と経済成長の時代であったとして、その経済成長の背後にはアメリカ合衆国の資本があり人類史上最大の戦争国家でもあった。それが世界的規模で市場と地域をつなげて行く。しかしそれが世界的展開となると企業倫理や社会的責任がグローバル化として問われるようになる。結局一国国益主義は現実的展望を持たず、諸個人が社会的生産過程を制御し、共同体基盤への変改を、持続可能な社会的生産としておかれる。第11章は欧州での統合過程を主に通貨統合を中心に述べている。欧州での単一通貨は経済政策のおいて金融政策と為替政策はユーロシステムに一元化されるが、財政政策は参加国の権限として残るという二重構造になっている。国際経済との関係ではドルがグローバルは国政通貨であるのに対し、ユーロは強い地域的偏向を持っている。しかしながら、その存在は国際関係の行方に大きなインパクトを与える。第12章ではWTOシステム化での東アジアの関係、特に中国での高度経済成長について世界の工場としてのあり方を説き、東アジア経済共同体への進みを見る。それはWTOの目的にそぐわず、EUとともに地域経済圏の歩みとなるが、しかし独自の経済システムを構築できない対外関係依存型の経済が展開されている。討論では、グローバル化に対し自由な諸個人を持ってくることはどうか。連帯論・階級論が必要ではないか。諸個人が自らの社会的生産を制御するとはどうか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*3月21日の出版プロジェクト一日合宿は都合により中止となりました。
*4月23日(日)午前10時から夕方5時まで出版プロジェクトの一日合宿を天六・大阪市立住まい情報センターで行ないます。
*4月26日のゼミはお休みとなります。
*4月12日で鶴田満彦/編著『現代経済システム論』が終わります。次回のテキスト推薦をお願いします。現在の推薦本は信用理論研究学会編『現代金融と信用理論』『金融グローバリゼーションの理論』大月書店です。

****** ゼミ日程 *******
3月8日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部10, 11, 12章

3月29日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻34章「通貨主義と1844年・」

4月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第3部13, 14章 

後 5/10(天六)、5/24(天六)

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2006年3月3日号

大量の迷惑メールに対処に難儀をしている人もいれば、一通のメールのコピーのために頭を下げた人もいる。彼には大きな迷惑メールであった。

[第506回ゼミ報告]
2月22日のゼミはマルクス『資本論』3巻33章「信用制度下の通流手段」を行ないました。エンゲルスによると33章は準備材料としての抜粋とそれへの論評となっている。信用制度下の貨幣の流通量と速度を課題として、流通手段を節約するすべての方法は信用を基礎としている。すなわち産業家たちと商人たちが互いに与え合う信用を基礎にしている。銀行券が流通する速度は貸付と預金の速度によって媒介され、差額が決済される。諸商品の価格と諸取引の総量によって流通する貨幣の総量は規定され、同じ法則が銀行券流通でも支配している。発券銀行は流通銀行券の量を意のままに増やすことはできない。銀行が貨幣を前貸しするのは流通手段の前貸しであり、資本の前貸しではない。国家的諸銀行と貨幣貸付業者・大高利貸したちを中心とする信用制度は、強大な集中であり、産業資本家を大量に周期的に破滅させるだけでなく、寄生階級に現実の生産に干渉する大きな力を与える。討論では、貨幣は金貨を、銀行券は当座預金を表している。イングランド銀行券と地方の銀行券の違いにも注目。この章の位置づけは、現実資本と貸付可能な貨幣資本との関係で、両者の間に信用があると位置づけている。現実資本の量が増えれば貨幣の量は増えると考えるのか。銀行による信用の創造。ピール条例で信用制度が固まったが、そのすぐ後にマルクスは資本論を書いていることに注意すれば、信用制度はまだ大きな発展をしていない。この時代の恐慌は産業恐慌ではなく商業恐慌ではないか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*3月21日(火)午前10時半から午後5時まで出版プロジェクトの一日合宿を行ないます。場所は関大・森岡先生の研究室に集合です。当日の一週間前までに第二次草稿を森岡先生に提出し、当日先生からコメントをいただき、また最終的な全体の構成について詰めを行ないます。
*4月23日(日)午前10時から夕方5時まで出版プロジェクトの一日合宿を天六・大阪市立住まい情報センターで行ないます。また、4月26日のゼミはお休みとなります。
*4月12日で鶴田満彦/編著『現代経済システム論』が終わります。次回のテキストの推薦本を考えて置いてください。

****** ゼミ日程 *******
3月8日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部10, 11, 12章

3月29日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻34章「通貨主義と1844年・」

4月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部13, 14章 

後 5/10(天六)、5/24

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2006年2月17日号

マスコミは騒ぐのが商売。メダル届かずに「どうしたニッポン」と。それが実力では。テレビに映る応援団にヒノマル鉢巻、なんとも違和感を覚える。

[第505回ゼミ報告]
2月8日のゼミは鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部8章「企業集団体制の再編」と9章「ITバブル・IT不況と日本型情報化」を行ないました。90年代後半から2000年初頭にかけての大再編によって大企業体制が大きく変わった。まず97年〜98年の金融恐慌以降の5年間で長期信用銀行が破綻し都市銀行は4大グループに再編され、最終的に3大グループとなる。生損保も再編された。各産業では5・6社の大手の「過当競争」する体制であったものが、2・3社の巨大企業が並立する体制に集中化され、企業集団の枠組みを超える再編でもあった。産業と金融機関の関係は変化し、「さしあたり3つの巨大銀行を金融的中核とするゆるやかな大企業集団の輪郭を維持」している。メインバンク解消論に対しては両者の基本的利害の対立はなく到達段階に対応した金融的な依存関係にある、と。一方90年代のアメリカではIT産業が大きく成長したが、過剰設備投資と過剰生産に陥っている。IT機器に対する日本とアジア・アメリカの間にはアメリカでのIT機器需要の拡大がアジアでの部品生産拡大=日本での設備投資拡大という構造が形成されて、それが逆に2000年から02年にかけてのIT不況転落をもたらした。すなわちアメリカでの過剰投資が日本に波及し部品生産の生産過剰を顕在化させたのである。討論では、財閥間の再編を「非資本の論理」が「資本の論理」によって排除されたというのは適切か。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*3月21日(火)午前10時半から午後5時まで出版プロジェクトの一日合宿を行ないます。場所は関大・森岡先生の研究室に集合です。当日の一週間前までに第二次草稿を森岡先生に提出し、当日先生からコメントをいただき、また最終的な全体の構成について詰めを行ないます。
*4月22日(土)または23日(日)に出版プロジェクトの一日合宿を行ないます。予定を入れておいてください。また、4月26日のゼミはお休みとなります。
*お休みしていましたが、『資本論』第3巻33章から再開いたします。

****** ゼミ日程 *******
2月22日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻33章「信用制度下の通流手段」 

3月8日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部10, 11, 12章

3月29日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻34章「通貨主義と1844年・・」

4月12日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部13, 14章

後 5/10、5/24

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2006年2月3日号

「やり得」:作ってしまえば法に違反しても開業するほうがお客様のためになるとのホテルの理屈。お客様のために当然備えるべき設備、企業者倫理。

[第504回ゼミ報告]
1月25日のゼミは出版プロジェクトに向けた個別報告会で、大辺さんの「企業税制とCSR論(仮題)」と高島さん「家計の資産動向−その疲弊と歪みを考える」、森井さんの「バイオ多国籍企業と食料(仮題)」を行いました。まず大辺さんの報告から:格差社会、生活不安、企業は栄えて財政赤字、経団連と奥田ヴィジョン、21世紀ヴィジョンの論理の検討、企業責任と財政問題、税制に表現された財界の意思、何が実現したのか法人税、トヨタと国と地方の財政、大企業の社会的責任と財政・税制、いわゆるCSR論の紹介、財界のCSR論、制度の提案・租税歳出、減免税の公開と議会の統制。広範な論点があるのでどのようにしぼるかが要点。高島さんの報告から:国民経済のなかの家計資産、家計資産と企業資産、近時の家計資産動向・家計の金融資産、家計の実物(土地・住宅)資産。森井さんの報告から:とうもろこしからカニバリスムまで、現代において単一化、画一化される食料問題とアグリビジネスを追求したい。章の題を仮題のようにしたらどうか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*3月21日(火)午前10時半から午後5時まで出版プロジェクトの一日合宿を行ないます。場所は関大・森岡先生の研究室に集合です。当日の一週間前までに第二次草稿を森岡先生に提出し、当日先生からコメントをいただき、また最終的な全体の構成について詰めを行ないます。
*しばらく個人報告のため、お休みしていましたが、次回から鶴田満彦/編著『現代経済システム論』の第2部8章からと、次々回は『資本論』第3巻33章からとを再開いたします。

****** ゼミ日程 *******
2月8日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部8・9章  

2月22日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻33章「信用制度下の通流手段」 

3月8日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部10, 11, 12章 
3月29日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻34章「通貨主義と1844年・・」
後 4/12(天六)、4/26(場所未定)

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2006年1月20日号

おごれるものは久しからず。時代の寵児が家宅捜索をうけ、株価は一気に下落。錬金術ともてはやされても、擬制資本はやはり擬制。あぶく銭。

[第503回ゼミ報告]
1月11日のゼミは出版プロジェクトに向けた個別報告会で、高田「「アウトソーシング」される労働と生産」と高橋さんの「ILO活動とグローバル時代の企業ルール」を行いました。高田の報告から。まず節立て:1.はじめに 2.「アウトソーシング」される労働 3.請負から派遣へ 製造業における変化の諸局面 4.「アウトソーシング」される生産 製造業の変化とこれからの行方 5.おわりに。 やっとひととおり最後まで筋書きができました。特定の企業で働かない派遣労働者が増えてくると日本の労使関係は大きく変わってくる。企業内労働組合の問い直しと労働者の団結が問題となる。討論から:欧州では派遣も同じ労働条件で働いている。国際労働市場での雇用関係へ。法改正では労働法学者はどういう見解をとっているのか。固定費から流動費への流れ。高橋さんの報告から。まず筋立て :まえがき 1.グローバリゼーションとILO 2.ILOの主張する国際ルール 3.日本政府=企業の国際的労働基準への対応 4.「公正な」企業ルールの必要性。ほとんど完成稿。また執筆要綱についても話し合いが行われました。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*2月から、鶴田満彦/編著『現代経済システム論』の第2部8章からと、『資本論』第3巻33章からを再開いたします。
*3月18日・19日に春の研究交流集会が行われます。春の大会は自由大学院が中心となりまので、分科会には多くの方の報告をお願いいたします。ちょうど出版プロジェクト進行中ですので、ぜひともたくさんの報告をして、完成度を高めましょう。

****** ゼミ日程 *******
1月25日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
出版プロジェクト 個別報告会:
報告・小野さん、高島さん、森井さん、大辺さん

2月8日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部8・9章 

2月22日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻33章「信用制度下の通流手段」

後 3/8(いずれも天六)、3/29

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2006年1月6日号

あけましておめでとうございます。新しい年が皆様にとって有意義な年でありますように。我がゼミは出版祝いの年となります。

[第502回ゼミ報告]
12月28日のゼミは出版プロジェクトに向けた個別報告会で、高島さんの「現代日本の家計−その資産動向を中心に−」とゼミ執筆者の第1次草稿を集めました。高島さんの報告から。まず節立て:はじめに 1.国民資産のなかの家計資産 2.家計資産の位置と動向 3.家計資産をめぐる諸条件と諸政策の推移 4.家計資産をめぐる現局面 まとめ。 ここ数年、様々な格差、とりわけ所得や資産の格差をめぐる議論が活発である。現代日本の経済社会のおいて家計資産、とくに金融資産と土地・住宅の実物資産が占める位置と基本的枠組みを考察することで、格差問題への一視角を提示する。家計資産を国民経済計算の手法に則り国民経済的な全体像の中に位置づけ、政府・企業・家計という三大経済主体間の相互関係のなかでどのようなトレンド=消長があるのかをたどり、数値的トレンドを近時の日本経済の現実と諸政策とのからみで、この間の変動の基本的特徴を土地住宅資産と金融資産に向けて探り、多様に分布する家計資産全体を包括する諸特徴を、世代交代という連続性とも関連しつつ、相続の授受と子女の教育という要素も加味して、考察する。 討論では、格差問題は今一番の話題であり橘木氏と大竹氏の論争もジニ係数をどう捕らえるかで、また下流社会という言葉も出て来て、非常に興味がある。家計を分析する手法として、国民経済計算をつかうのは適当であるだろうか。家計は資産からだけでわかるのだろうか。

*次回の会場は天六・大阪市立住まい情報センターです。
*次回からは通常のゼミに戻る予定でしたが、出版プロジェクトの第1次草稿の仕上がり状況で未完の人が多いため、完成を促すため、1月のゼミも執筆者の個人報告を続いて行なうこととなりました。ご了承ください。
*2月から、鶴田満彦/編著『現代経済システム論』の第2部8章からと、『資本論』第3巻33章からを再開いたします。

****** ゼミ日程 *******
1月11日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
出版プロジェクト 個別報告会:報告・大辺さん、高橋さん、高田

1月25日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
出版プロジェクト 個別報告会:報告・小野さん、高島さん、森井さん

2月8日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
鶴田満彦/編著『現代経済システム論』第2部8・9章 

2月22日(水)午後6時半〜9時 天六・大阪市立住まい情報センター
マルクス『資本論』3巻33章「信用制度下の通流手段」

後 3/8(いずれも天六)、3/29

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